急性心膜炎で入院したので、その時の経過をメモっておく。
お昼過ぎに胸が少しずつ痛み始める。場所は肺のあたりで左右差はなく全体的に痛む。ちょうど足がつったときのような痛みを少し弱くした感じで、引っ張られるような痛み。
とりあえず放置していたが、そのうち痛みがどんどん強くなる。これはまずいな〜と思ったので、ひとまず会社の休憩室で休んでみたのだけど、一向に楽にならない。仕事も手がつかなくなってきたので、定時で退社。しかし痛みで歩くのでさえやっとなため電車に乗る気にならず、しかたなくタクシーで自宅へ。
そのまましばらく自宅で休んでみたものの、まったく状態がよくならない。この時点でようやく病院に行くことを決意。電話で夜間対応の病院を紹介してもらって、駅までやっとのことで歩いていき、タクシーで病院直行。
病院は子供連れの家族が何組か待っていたけど、問診票を書くや否や、それらをすっとばしていきなり診察室へ呼ばれる。このあたりから実は結構重病なのかしらと思い始める。
当直の先生に問診され、心電図と胸のレントゲンをとられる。このあたりから熱も少しずつ出てきてけっこうきつい。もちろん胸も痛いまま。ベッドでしばらく横になって結果が出るのを待っていると、今度は点滴の準備が始まる。おいおい点滴なんて初めてなんですけど、と思ってびびっているそばで先生が針を刺そうとするが、血管が細いらしく右腕を 3回試していずれも失敗。いいかげん腕が痛いよ、と思いつつもやさしく対応。左腕で仕切り直したところ今度は 1回で成功。これは今日は家に帰れそうにないなあと覚悟し始める。
その状態でしばらく待っていると、さっきとは違う先生が登場。心エコーをとりながら、心電図もレントゲンも普通ではない、心膜に炎症が起きていることを説明されて、大事をとって入院することをすすめられる。ちょっと迷ったけど、最悪は心臓止まるかもしれません、と言われてしまうと、こっちとしては選択の余地はない。素直に入院することにした。相変わらず胸も痛いし。
手荷物を整理して、車椅子で病棟へ移動。入院も初めてだけど、車椅子も初めてだ。もうとっくに消灯の時間なので暗いままベッドに到着。パジャマもないので手術服みたいなやつを貸してもらって、それに着替える。簡易心電図測定器みたいなやつも装着される。異常が発生した場合は、即座にナースステーションに連絡がいく仕組みになってるそうだ。念のため、と説明されたけどそんなに悪いのか、とさすがにへこむ。
大変なことになったなあ、会社に行けるのはいつになるんだろう、といろいろ不安になりながら 1日目の夜が終わった。