松本仁一「アフリカ・レポート -壊れる国、生きる人々」

読み終わった。なまじ資源が豊富なだけに、大金を手に入れた指導者達が利権を独占しようととめどなく腐敗していっているのが今のアフリカ。利権がなければ地道に国づくりでもするんだろうけど、そううまくはいかないというか、そういう所に限って資源が豊富にあったりするので困ったことになる。変なところで世界はうまくできているなあと妙に感心したりもする。

あと中国人がアフリカに進出しまくっていることは知らず、驚いた。日本でも東京のコンビニ店員、外食産業の店員は中国人だらけだけど、南アでは中国人経営者の小売業者が凄い勢いで進出しているとか。

援助についてもただ金や物をばらまくだけでは現地の人々はそれに依存してしまって自分たちでは何もしなくなるので、まず自発的に動くようなシステムを考えその構築や運営に対して援助する仕組みでないと最終的にはうまくいかない、という話。インセンティブ重要。

 

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