バルサ特集。印象に残ったのは毎度のことながら、高山文彦さんの川相昌弘をとりあげたナンバーノンフィクションくらいか。あと巻末の「工藤公康 プロフェッショナルの矜持」の書籍紹介がなかなかすごかった。
ナイターが終わると、いったん食事のため帰宅。1時間ほどくつろぐと、またホテルへ移動。部屋には専属トレーナーが待機し、3時間近くマッサージが行われる。マッサージが終わる頃を見計らって、夫人が夜食を手にホテルへ。睡眠の敵となる外光を遮断するためカーテンの隙間をガムテープで塞ぎ、床に就く。
「だが、張り詰めた頭も体も、そう簡単には休もうとはしてくれない。夫人が子供をあやすかのように添い寝をし、工藤の鼾を確認すると、そっと布団から抜け出し、かるくかけていたエアコンを切り部屋を出るのだ。時計の針は明け方近い午前四時を指している」
「ホテルを後にした夫人は自宅で二時間足らず寝ると、子供たちの朝食の準備が待っている。それが終わると、今度はホテルへ持って行く昼食の弁当作りだ。夫人に神経を休める時間は許されていなかった」
登板のある日だけで毎日ではないだろうけど、工藤はともかくとして奥さんの努力が凄すぎる。