ボディビルをテーマにしたスポーツノンフィクション。
20年くらい前だったかな、Numberで読んでめちゃくちゃ面白かったのが記憶に残っていて、久しぶりに読み返してみたいなと思ったので買って読んでみた。
あとがきにもあるように、厳密に言うと「果てなき渇望」は2作あって、1つはこの単行本で、もう1つはNumberに掲載されたもの。両者は取り上げている人物は共通しているけど内容は違っているらしい。確かになんか自分の記憶と違うなと思いながら読んでいたけどそういうことか。当初の自分の目的は達成できなかったけど、それでも十分面白かった。
ボディビルというとどうしてもその外見から面白枠に入りがちで、どうしてそこまで生活を犠牲にしてのめり込むのかと思ってしまうけど、考えてみればマラソンとかも月間何百キロと走るアマチュアランナーはたくさんいるわけで、のめり込み具合としては本質的な違いはないのかなとも思った。
常人の理解を超えた肉体を追求する人々の考え方、エピソードをいろいろ知ることができます。