五百蔵容「砕かれたハリルホジッチ・プラン」

ワールドカップ開催中ということで読んでみた。

前半はちょっと読みにくい。フォーメーション図が白黒なので敵味方の書き分けを色の濃淡で表現せざるをえないんだけど、当然ながらこれが見にくい。あとこの手のフォーメーション解説でいつも思うのが、相手チームからの見方があまりないということ。日本チームから見てうまく行った時のケース説明はいいとして、それを受けて相手チームもそれなりのリアクションを実際はとっていると思うけど、そのへんの説明があんまりない。普通は相手が何か仕掛けて来たら、それに応じてこちらも対策をとると思うのだけど、サッカーでは難しいときもあるんだろうか。

後半、9章あたりから面白くなってきて、一番よかったのは元日本サッカー協会技術委員長の霜田正浩さんへのインタビューだった。アギーレ、ハリルホジッチを採用するにあたり、非常に論理的な考え方で選考を進めていたのがよくわかる。

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