石井 光太「レンタルチャイルド―神に弄ばれる貧しき子供たち」を読んだ

インドの浮浪児たちのルポ。まあ凄惨というかなんというか、とても人間とは思えない生活をしている世界が描かれている。一方で著者の立ち位置も気になってくる。結局、取材といっても金渡しているだけにしか見えないし、ときおり見せるヒューマニズムっぽい立ち振る舞いにイラッとくるし。いや正直言って彼らにしてみれば突然来た外国人にあれこれ自分のこと言われたくないでしょうと。生きていけないからやっている訳で。

一応ノンフィクションなんだけど、彼らの生活描写がメインでフィクションぽい感じも抜けないので、インド行政の対応とか客観的な分析もいれてもらえると、もっと問題提起ができるんじゃないかと感じた。

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