Number 670 ラグビー 猛き光芒。

待ち望んでいた年 1回だけのラグビー特集。本当はシーズンプレビューとシーズン総括の年 2回くらいを期待したいんだけど、人気ないししょうがないか。

まあその分内容の濃い記事が多くていいんだけど、全体のカラーが大学ラグビー + 清宮サントリーになってしまっていて、他の社会人チームがスルーされているのがちょっと残念だった。東芝なんかあれだけ強いのにちっとも記事にならないし。ちなみに東芝はこれまでバツベイ頼みのモールごり押しチームと思っていたけど、今シーズンバツベイ抜きでも普通に強いのを知って少し見直した。薫田監督の手腕も認めることにする。

今号は他にも興味深い記事がたくさんあった。櫛部清二をとりあげたノンフィクションの中では瀬古利彦の不適格さぶりを表すエピソードが紹介されている。人間的にはいい人らしいのだけど、指導者としては全然だめらしい。ネガティブなエピソードがここまで書かれる人もめずらしいと思う。個人的には渡辺康幸がこの人の下にいかなければ、と返す返すも残念に思っている。

あとは高川武将さんの坂本博之をとりあげたナンバーノンフィクション。ラストファイトに至るまでの経緯をここまで劇的に描写できるのは凄すぎる。これまで Numberに掲載された記事はどれも完成度はずば抜けているし、なおかつカバーするジャンルも広いしで、今一番安心して読めるスポーツライターじゃないかしら。陰ながら応援させて頂きます。

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2007年 2/1号 [雑誌]

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください