クレイトン・クリステンセン「イノベーションのジレンマ」

要するに、顧客自身も自分が本当に欲しいものをうまく表現できないしわからない、ってことだと思った。そうは言っても大抵の場合は顧客のニーズは正しいので、言うことを聞いていればうまく回ることが多い。しかし劇的にビジネスのルールが変化する状況に直面したときは顧客のニーズは正しい方向どころかむしろ誤った方向を示すことになる。これはルールが変わっているのに顧客自身もそれに気がついていないからだ。

具体的な例を挙げながら論理的に説明しているので非常に読みやすかった。事例があまりにも現象をよく説明できているので、筆者の仮定に最もあうような事例を扱っているだけじゃないのか、と疑ってしまいそうになる。他の似たようなケースではどうなのよと。

論理的ということで思ったけど「過去にこのやり方でうまくいったから今度もうまくいく」という考え方は全然論理的じゃないな。なぜ過去はそれでうまくできたかを考え、それが今回にも当てはめることができるのかを考えていかないと。日頃から論理的に考える癖をつけとかないとだめなのね、と再認識させられた。

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