特集記事が DI, JSF, Ajaxと旬なものばかりだったので思わず購入。
さっそく DIの説明記事を読んでみた。Seasar2と Springを例にとって DIの説明をしているんだけど,この種の「フレームワークのさわりを紹介しますよ」的な説明におけるサンプルコードってもうちょっとなんとかならないかといつも思う。
ここではアルコールをグラスに入れて,それを人が飲む,というシチュエーションを想定しているんだけど,実際問題としてそんなシチュエーションをプログラムする可能性はほぼないので,現実のアプリケーションを組む,つまり業務ロジックと組み合わせたときにどう役立つかが全然見えてこないんですよ。
オブジェクト指向の継承や汎化を説明するときによく「タイヤは車の一部です」とか「自動車は乗り物の一種です」とかやってサンプルコードとか組ませるけど,それも同じだと思う。そんなアプリケーション書く機会まずないって。もちろんそれは概念を理解させるためにわかりやすい例を取り上げているだろうということは理解できる。ただ読者にしてみれば「どう業務アプリケーションに適用できるか」がまず知りたいことだし,逆にそのような観点で書かれた記事がこれまであまり見当たらない,ということを考えると何か改善の余地もありそうですよね。