君主にでもなってみようかと思って「君主論」を読んでみた。
統治術に関するその主張と分析は、なるほど当たり前な話で特に目から鱗が落ちるということもないが、当たり前と思わせるほどわかりやすく話題をまとめる能力が高いのだと思う。が、なによりも重要だと思うのは 15世紀に書かれた内容が現代でもそれなりに通用する、ということ。
本文で取り上げられている例は当然、当時のヨーロッパ情勢に即したものなので予備知識がないとなかなかスムーズに頭に入ってこない。現在の事象にマッピングしながら読み進める必要がある。というか、そうやって読まないとこの本を読む価値が半減する。
とえらそうなことを書いてみたが、正直、自分も 1回読んだだけでは十分消化できてない。ページ数も少なく(200ページほど)、1章も 10ページほどでちょっとした時間でも読みやすいので、電車の中で繰り返し読もうっと。