岡田ジャパン、というか日本サッカーに見られる戦術の根本的ミスについてイタリア人監督が論じた本。
中心となる主張は、日本サッカーは守備の基本がなってない、ということ。具体的には
- 味方との位置取りを斜め前方または後方にとることができてない
- ポジショニングがメチャクチャ。FWならFW、MFならMFの基本的な持ち場があって、その責任を果たした上で、個々の自由がある
- 連携のない単発の、そしてそれは意味のないプレスが多い
- 守備の際に相手に突っかけすぎる。基本は時間を稼ぎ、相手の攻撃を少しでも遅らせること。ボールを奪うことだけが守備ではない。
など。本文では特に闘莉王が前に上がりすぎていることが散々指摘されていた。確かにDFは点をとるより、まずは取られないことだよなあ。他にも遠藤や長谷部のポジショニングの悪さも指摘されていて、日本では結構、欠点のない選手と(少なくとも自分は)感じていた選手でもまだ全然なってないのだと認識。