星新一「人民は弱し 官吏は強し」

大分前に読んだ本だけど、一応感想も書いておく。製薬会社社長の星一氏とその事業をことごとく妨害する官僚組織との戦いの話。ちなみに星一氏の息子さんはショートショートで有名な星新一氏。

本来であれば日本のために製薬業界を発展させてなくてはいけない立場にある官僚組織が、しがらみやメンツを優先して事業を妨害する。読んでるとまったく救いがなくて悲しくなる。

ちなみに昔、自分も官公庁向けにシステムを納入したことあるけど、一番最悪な経験だった。あいつら、いかにメーカーに無茶をさせるかを自分の評価尺度にしてるんだよな。俺はこれだけ無理なことをただでやらせたぜ、みたいな。さらにたちの悪いことに体力だけは人一倍あって毎日のように 2,3時まで仕事しているから、それを理由にお前らも最低これくらいはやってから文句を言え、と言わんばかりの無言のプレッシャーをかけてくるし。

これまで仕事してきた中でいろいろな人を見てきて、仕事はあんまりできない人でも友達としてつきあうならいい人だったりで本当に嫌な人はあまりいなかったけど、友達としても絶対つきあいたくないと思ったのは彼らが初めてだった。

それくらい価値観の違う人達。霞ヶ関は。

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