ドイツワールドカップ出場を決めたサッカー日本代表インタビュー特集。
まあ今の日本代表でコメントを聞く価値があるのは宮本くらいなので、他の人のインタビューははっきりいってどうでもよかったりする。宮本は本当によくやっていると思う。よくわからないジーコの指示を聞きつつ、海外組、国内組との間を取り持ち、ゲームキャプテンも務めているのは立派の一言につきる。頭もよさそうだし、このままいい指導者になってくれると安心できるのだけど。ドーハ組、フランス組の世代が指導者としてはほぼ壊滅的な状態にあるだけに、このまま日本人のなかから次世代を担う指導者が出ないとなるとちょっと心配ではある。
それはさておき、この号の最大の見所は高橋秀実さんによる塚田真希さんを取り上げたノンフィクション「闘う乙女心」である。高橋さんのほのぼのとした文体と塚田さんのこれまたほのぼのとした性格が文章全体になんとも言えない雰囲気を醸し出していて、非常に和める内容に仕上がっている。また1ページ目の見開きの写真などは最高にかわいい。ほとんどぬいぐるみとしか思えない。塚田さんにはその素直な気持ちのまま、これからも頑張ってほしいと心から思います。
ええと、あと面白かったのは小齋秀樹さんの「強豪に通じぬ致命的欠点を修正せよ。」。日本代表の守備の問題点について警鐘を鳴らす内容となっている。文章も非常に論理的でわかりやすい。前にもこれいい記事だなあ、誰が書いたんだろ、と思ってライターを確認したら小齋さんだった、ということがあったので、たぶん好みのライターの系統なんだと思う。