上司の息子さんのお通夜に出席してきた。くも膜下出血でまだ27歳だったとのこと。
何度出席してもこういうのは気が重い。ご両親の落ち込み方も尋常でなく、息子を突然奪われたショックに耐えながらも弔問客に対応する姿を見ると、本当に何と声をかけたらよいのか、どう対応すればよいのかわからなくなる。
学生時代、同級生の告別式に出席したことがある。自殺だった。彼は同じ研究グループのメンバーであったが、そんなに親しくはなく、何か用事があったときだけ話すような仲だった。物静かな男で、成績も優秀だった。
告別式は実家でおこなわれたのだが、実家は新潟の田舎町で1月ということもあり駅から実家に着くまでずっと雪が降り続いていた。このときもご両親の悲しみは相当なもので、出棺というところで棺にすがって号泣するご両親と兄弟の姿は忘れることはできない。両親にしてみれば田舎町から東京の大学に進学して優秀な成績を修めている自慢の息子だったのだろう。本当につらい光景だった。
それからは、どんなことがあってもせめて両親が亡くなるまでは自分は死んではいけないと考えるようになった。
通夜からの帰りの電車の中、少し昔のことを思い出していた。