津川友介「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」

糖質制限に興味があるので読んでみた。正確に言うとこの本は糖質制限の本ではなくて、糖質を含む食品のいくつかは体に良くない、と言っているだけだが。

本の内容は概ね納得なんだけど、牛肉や豚肉もできれば控えたほうがいいのと、乳製品のとりすぎは前立腺ガンのリスクが高まるというのがちょっとショックだな。どっちも好物なので。特に乳製品はどっちかというと体にいいものというイメージだしなあ。

五百蔵容「砕かれたハリルホジッチ・プラン」

ワールドカップ開催中ということで読んでみた。

前半はちょっと読みにくい。フォーメーション図が白黒なので敵味方の書き分けを色の濃淡で表現せざるをえないんだけど、当然ながらこれが見にくい。あとこの手のフォーメーション解説でいつも思うのが、相手チームからの見方があまりないということ。日本チームから見てうまく行った時のケース説明はいいとして、それを受けて相手チームもそれなりのリアクションを実際はとっていると思うけど、そのへんの説明があんまりない。普通は相手が何か仕掛けて来たら、それに応じてこちらも対策をとると思うのだけど、サッカーでは難しいときもあるんだろうか。

後半、9章あたりから面白くなってきて、一番よかったのは元日本サッカー協会技術委員長の霜田正浩さんへのインタビューだった。アギーレ、ハリルホジッチを採用するにあたり、非常に論理的な考え方で選考を進めていたのがよくわかる。

伊賀泰代「採用基準」

ずいぶん前に読んだ本だけど感想書き待ちにしたままずっとほったらかしになっていた。ようやく書いてみる。

著者はマッキンゼーの元人材育成、採用マネージャー。タイトルからするとマッキンゼーの採用基準の話かと思うが、中身はリーダーシップ論。平易な言葉でわかりやすい論理展開がなされるので非常に読みやすい。

主張していることはすごくよく理解できるし同意もできるが、ただ後天的にこのリーダーシップスキルを身につけるのは現実的には難しいよなあ、とも思う。性格や物の考え方に寄るところが非常に大きいと思うので、生まれながらにしてそういう資質を持つか、あるいは小さい頃にそういう場面にどれだけ立ってきたかで決まってしまい、いったん性格が固まってしまったら変えるのはなかなか難しいのではないか。

永栄潔「ブンヤ暮らし三十六年 回想の朝日新聞」

読んだ。著者は朝日新聞の元記者。定年退職するまでの36年間を回想したもの。読み終わった第一印象はよくまあこれだけ傲岸不遜な人たちが集まったものだと感じた。自分はあんまりメンツとかにこだわるタイプじゃないと思っているけど(あくまで自己評価だけど)、文中には人を人とも思わないような強烈な性格の人物ばかりでこういう人にはなりたくないねと、改めて思った次第。

とはいえ、新聞記者だけあって業界のトップと割と簡単に接触できる機会があるのは、単純に羨ましいと思った。

池内恵「イスラーム国の衝撃」

ニュースでよく出てくるイスラーム国って何者?ということでようやく読み終わった。序盤はなかなか面白かったが、終盤の中東秩序の話になってくると、ややこしくなってきてよく理解できずに終わってしまった。中東の話は複雑すぎて何度、本を読んでもよくわからないし、また、解ろうとする努力の動機付けにも乏しい。